石灰による深層混合処理工法(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第1報において, 石灰による地盤改良機能の原理を述べ, 深層混合処理工法の埋立て地における野外試験結果を述べ, 実用化する場合の設計法について触れた。本報告は, 深層混合処理工法の海上工事への適用性を検討することを目的として行なった羽田沖の試験工事について述べている。その結果つぎのような結論が得られた。海上工事用に製作した深層処理3号機は石灰を乾燥状態で, 地中に供給することに成功し, 石灰供給の一様性に関しては, 問題は残されたが, 全般的にみて海上工事用処理機としての機能を満足させることができた。羽田埋立て土は石灰反応性のあまり良好な土とはいえないが, 十分なカク拌を行なったケースでは平均して, q_c=10 kg/cm^2程度の改良効果を示した。未処理地盤強度がq_c≑0.25 kg/cm^2であったことを考えると, 飛躍的な強度増加で, 海底地盤への適用性が確認された。混合効率係数βは前回の野外試験では30程度であったのが, 今回は平均85となった。混合効率が上昇したために, 石灰反応性が若干低くても, 強度増加を期待でき, 処理できる対象土の範囲が拡がったと考えられる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
著者
関連論文
- GeoEng2000会議の報告(その2)
- GeoEng 2000会議の報告(その1)
- 新北九州空港プロジェクトにみる地盤改良の変遷
- 各種構造物の実例にみる地盤改良工法の選定と設計 : 6. 1 座談会 土木の部
- 各種構造物の実例にみる地盤改良工法の選定と設計 : 6. 2 座談会 建築の部
- 基調講演(第16回国際地盤工学会議(大阪)・第2回日中地盤工学シンポジウム(上海))
- 固化による地盤改良技術の設計に関わる研究動向
- 埋立の変遷と埋立関連技術(土構造物の変化・変遷)
- 2. 地盤改良(1)(第1回日中地盤工学シンポジウム(北京))
- 第27回 CEN/TC288/WG10 深層混合処理 会議出席報告
- 第24回 CEN/TC288/WG10 深層混合処理 会議出席報告
- 4.1 深層混合(第15回国際地盤工学会議)
- 第19回 CEN/TC288/WG10深層混合処理 会議出席報告
- ジェットグラウトを含む原位置の深層安定処理
- 各種構造物の実例にみる地盤改良工法の選定と設計 : 2. 軟弱地盤対策工法の選定
- 各種構造物の実例にみる地盤改良工法の選定と設計 : 1. 講座をはじめるにあたって
- 北九州空港浚渫粘土埋立地におけるCPTによる圧密評価(最新のCPTテクノロジー)
- 石炭灰のセメントおよび石灰による安定処理効果についての実験的研究
- 石灰による深層混合処理工法(第3報)
- 深い地盤改良の実際と問題点を考える : 11. 深層混合処理工法の実際と問題点 : 深層混合処理工法の実施例
- 深い地盤改良の実際と問題点を考える : 10. 深層混合処理工法の実際と問題点 : 深層混合処理工法の概要
- 石灰安定処理土の基本的特性に関する研究-1-
- 石灰による深層混合処理工法(第2報)
- 石灰による深層混合処理工法(第1報)
- 地盤改良技術--最近の傾向と課題 (特集 最近の地盤改良工法)
- 最新のサンプリング技術
- 浚渫粘土埋立地の沈下予測 : 北九州空港の事例(圧密沈下の予測と対策)
- 地盤改良2(化学的安定処理)(第21回土質工学研究発表会)
- 大規模浚渫粘土処分場の跡地利用に関する地盤工学的問題(大型プロジェクトの地盤工学的な問題と対処法)
- 深層混合処理工法による現場処理士の工学的特性
- 深層混合処理工法による杭状改良地盤の支持力および圧密特性
- 石灰・セメント系安定処理土の基本的特性に関する研究(第2報)
- 起軟弱地盤上の版状改良地盤の挙動
- 地盤改良1(物理的安定処理, 注入工法)(第27回土質工学研究発表会総括)
- 第2回地盤改良国際会議 : 注入と深層混合処理 : (IS-Tokyo'96)報告