粒状物の形状特性の表現方法について : 土, 砂, レキのような粒状土木材料の集合特性に関する研究(2)

概要

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土木材料に用いられる粒状物の形状の表現方法について考察したものである。粒状物の形状因子の測定方法および形状表現には, 個々の粒子を直接観測する方法と測定の容易な他の方法から求める間接的な方法がある。本文では, 残積土, 運積土, 砕石などの形状特性を調べ, 従来より提案されている種々の形状粒子の測定方法について検討した。粒子の形状は直接的なものとして各粒子の三軸の長さ, 体積, 円摩度, 間接的なものとして単位体積の容器につめられる粒子量と数を測定した。その結果, つぎのような点が明らかになった。直接的方法では, 粒状物の幾何学的な異方性と粒子表面の粗滑が分離して表現されるが, 間接的な方法では, これらが混合した特性として測定される。すなわち, 1)表面の粗滑の程度と形状の異方性は, まったく別種の表現パラメーターであり, 並用されるべきものである。2)集合物では表面の角ばりが強い影響を与える。一定条件下での間ゲキ比, 実積率などの集合特性値は, 表面の粗滑によって影響を受ける。
社団法人地盤工学会の論文
1973-03-15