羊における肺神経内分泌細胞の出現の検討(解剖学)
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概要
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抗NSE抗体を用いて免疫組織化学染色を施し,羊の胎子の細管状期より成体期までの肺組織の各発達段階における肺内分泌細胞の発現を,NIH imageによる画像解析により比較検討を行った.全発達段階において,肺内分泌細胞は気管支,細気管支に認められ,ごく僅かであるが細胞集族として存在していた.羊NSE陽性肺内分泌細胞は,胎子期において妊娠が進むに連れてその数が減少し,肺胞後期では最も少なく,出生の後増加していた.一方,羊以外のほとんどの動物の肺内分泌細胞は,出生直後にピークに達した後,減少すると考えられている.羊NSE陽性肺内分泌細胞はまた,細管状期には大きな気道系に主に認められ,妊娠満期に近づくに連れて末梢気道に出現していた.これらの結果より,羊NSE陽性肺内分泌細胞は他の動物種と比較して,その発現が異なると考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2004-04-25
著者
-
水田 祥代
九州大学大学院小児外科
-
水田 祥代
九州大学大学院医学研究院生殖発達医学部門小児医学講座小児外科学分野
-
浅部 浩史
カリフォルニア大学サンフランシスコ校胎児治療センター:九州大学大学院医学研究院生殖発達医学部門小児医学講座小児外科学分野
-
JENNINGS Russell
カリフォルニア大学サンフランシスコ校胎児治療センター
-
HARRISON Michael
カリフォルニア大学サンフランシスコ校胎児治療センター
-
Asabe Koushi
The Fetal Treatment Center And Department Of Surgery University Of California
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