シリコーン咬合印象法によるキャストコアの適合精度

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概要

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咬合印象法は,上下顎歯列の印象と咬合採得が同時にでき,しかも少範囲の印象で模型上に正確な咬頭嵌合位を再現できる術式である。著者らは臨床で,支台歯や築造窩洞の印象に,特殊なトレーを必要としないシリコーンラバー印象材による咬合印象法を行い,良好な結果を得ている。この印象法は,印象操作や技工操作が簡便であるなど臨床的に多くの利点を備えた術式であり,特に口腔内における咬頭嵌合位の調整量がきわめて少ないことがあげられる。しかし,咬合印象法に関しては臨床術式の報告が多く,精度的な検討はほとんどなされていない。本研究は,トレーを使用しないシリコーンラバー印象材による咬合印象法が,キャストコア製作のための印象法として十分な精度をもつかを明らかにするために,現在一般に行われている既製トレーを用いた2重同時印象法および直接法を対照とし,それぞれの方法により製作したキャストコアの適合精度を比較検討したものである。
1985-12-01

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