頭部後屈により最大開口量と顎二腹筋前腹活動量は増加する
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概要
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最大開口量の測定は,顎機能異常の程度を評価する一手段として日常の歯科臨床で高頻度に行われている.一般に最大開口量値については,体格,顔面や頭部の形態,性別などにより個人差があることや加齢により減少することが知られているが,体位や頭位などの姿勢が最大開口運動に与える影響に関する報告はほとんどない.本論文では,頭部後屈が最大開口運動に与える影響について検討し,頭部の後屈が最大開口量を増加させること,同時に顎二腹筋前腹が最大開口運動に重要な役割を果たしていることを明らかにした.このことから最大開口量測定に際しての頭部後屈に対する注意の必要性を提言し,顎二腹筋前腹の機能的役割について考察している.
- 1995-08-01
著者
-
田中 みか子
新潟大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
田中 みか子
新潟大学大学院 医歯学総合研究科 顎顔面再建学講座 摂食機能再建分野
-
河野 正司
新潟大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
土田 幸弘
新潟大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
蔵本 誠
新潟大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
河野 正司
新潟大学歯学部歯科補綴学第1講座
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