市販軟質裏装材の物理・機械的性質に関する基礎的検討 : 初期物性について
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概要
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軟質裏装材は適応症例を誤らなければ有床義歯補綴に有効に用いることのできる材料である.しかしこの種の材料の宿命ともいえる長期間使用における変色,レンジからの剥離,弾力性の低下,表面の粗造化などいまだに解決されていない臨床的問題もある.これらの材料は軟らかい多孔性の材料であるため,組織間隙に食物色素が容易に浸入,沈着し,また細菌にも汚染されやずく、変色あるいは物性の低下は避けることのできない現象である.本論文は軟質裏装材の変色と物理的性質の変化との関係を調査する目的で,まず市販軟質裏装材数種についてその初期物性を検討したものである.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1994-04-01
著者
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