下顎運動の運動学的特性
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概要
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本研究は,下顎運動を6自由度の各変数から検討する新たな研究方法を考案して下顎運動を定量的に解析したものである。まず,11,620顎位のデータより切歯点ならびに両側顆頭点における下顎運動空間の形状を明らかにした.特に顆頭部については,限界運動路や咀咽運動路の報告しかなかったが,詳細に検討した結果,顆頭部運動空間の形状は,菊の花びら状を呈していることが判明した.本研究の結果は,下顎運動に対する理解を深めるものであり,特に定量性をもったモデルを提供したといえる。今後の研究の発展によ?),顎機能診断をする上でのより合理的なパラメータの設定につながるものと期待できる.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1993-10-01
著者
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