パーソナルコンピュータを利用した顎機能異常の自動診断エキスパートシステム「TMDEX」の開発とその臨床応用の試み
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概要
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近年,臨床において,いわゆる顎関節症といわれる顎機能疾患の患者を扱う機会が増加してきている.顎機能疾患は,その徴候と症状が非常に複雑であるため,これまで広く用いられてきた顎関節症の分類方法においても,様々な複合型が生じてしまうなど,経験の浅い臨床医や学生にとっては,病態をつかむことが大変困難であるといわざるをえない.そこで,本研究では,パーソナルコンピュータを使用した顎機能疾患の診断システム「TMDEX」を開発して,これを臨床症例に使用し,高い診断率が得られたので,ここに報告し,今後のさらなる改良と,実際の臨床の場における使用の可能性を示すものである.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1993-06-01
著者
-
河野 正司
東京医科歯科大学歯学部第2歯科補綴学教室
-
粕田 早苗
東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第2講座
-
粕田 早苗
東京医科歯科大学歯科補綴学第二講座
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河野 正司
東京医科歯科大学歯学部第二歯科補綴学教室
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