高位咬合床(HV splint)による顎関節症の治療機序に関する実験的研究 : I. HV splintの顎関節に及ぼす影響について
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概要
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上下顎小臼歯間では最低10mmの咬合挙上量を有し, 中心位および偏心運動時に臼歯部のみが接触するような形態の高位咬合位(High Vertical-Dimension Splint, 以下HV splint)を開発し, 92人の顎関節症患者に3カ月間使用した結果, 90.2%の症状消退率が得られたことを報告した(本誌30巻 : 88〜99, 1986). 今回はHV splintの治療機序を解明する研究の第一段階として, 神経筋機構に異状のない正常咬合者にHP splintを装着させた場合, オーババイトの消去に伴い下顎頭がどのように移動し, 下顎窩内でどのような位置をとるかをX線学的に検討した. また, HV splint装着時に上下顎関係が左右側で均等に変化しているか否かについても顎模型計測により検討した.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1987-10-01
著者
-
鱒見 進一
九州歯科大学口腔機能科学専攻口腔機能再建学講座顎口腔欠損再構築学分野
-
安東 俊介
九州歯科大学口腔機能科学専攻口腔機能再建学講座顎口腔欠損再構築学分野
-
天野 仁一朗
九州歯科大学口腔科学講座
-
豊田 静夫
九州歯科大学第一補綴学講座
-
豊田 静夫
九州歯科大学
-
大庭 健
九州歯科大学歯科放射線学教室
-
桜井 徹
九州歯科大学歯科放射線学講座
-
天野 仁一朗
九州歯科大学健康促進科学専攻生命科学講座摂食神経科学分野
-
鱒見 進一
九州歯科大学 口腔機能科学専攻口腔機能再建学講座顎口腔欠損再構築学分野
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