松本市有毒ガス中毒事故(松本サリン事件)現場周辺で発現したドクダミ葉被害調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1994年、6月27日, 長野県松本市においてサリンによる中毒事故が発生し心事故現場周辺では数種の植物に明らかな植物被害が見られ, ドクダミ葉では褐色斑点状の被害が葉面の周辺部から中心部へと進行していた。こうした, 植物に克明に残された被害症状について, その原因を明らかにするため, 被害を受けたドクダミ葉の目視検査および抽出物質の分析を行った。また, 対照として別地で採取したドクダミ葉にフッ化水素を暴露して比較し, 原因物質推定のための検討を行った。その結果, 被害葉はガス状ハロゲン化合物による被害症状を呈し, 被害葉の水抽出液からF^-が検出されたことから, 原因物質はフッ化水素であったと考えられた。
- 公益社団法人大気環境学会の論文
- 1997-05-10
著者
関連論文
- 八方尾根における降水中の微量金属成分測定
- 松本市有毒ガス中毒事故(松本サリン事件)現場周辺で発現したドクダミ葉被害調査
- 酸性降下物の山地渓流水への影響評価
- P-22 発光細菌遺伝毒性試験法を用いた廃棄物埋立地浸出水の遺伝毒性モニタリング手法の検討
- 長野県北部で観測された三宅島の火山ガスにより生成した高濃度硫酸エアロゾル
- 2F1100 山岳地域及び市街地におけるハロゲン化メチルの観測
- 晩秋における大気中粒子状有機物質の光化学生成
- 1M1415 三宅島火山によるエアロゾルおよび降水への影響
- 1F1500 八方尾根における硫酸塩エアロゾルの経年変化
- 八方尾根における酸性雨・大気汚染物質の動態(山岳地域における大気汚染・酸性雨-気象、大気化学、酸性雨分野から見た実態-)
- 1D1315 金アマルガム捕集-冷原子吸光法による大気中水銀測定値のマイナス誤差要因
- 1G1115 中部山岳地域における硫酸塩の洗浄係数
- 1G1415 中部山岳地域におけるガス・エアロゾルの鉛直分布
- 2H08 八方尾根山腹におけるオゾンの高度分布および都市域のオキシダントに占める光化学反応寄与率の推定
- 2E08 長野盆地における高濃度オキシダントの出現原因
- 秋季および初春の中部山岳地域における大気中酸性, 酸化性物質の挙動
- 1A1000 八方尾根における降水中の微量金属成分調査
- 中部山岳地域における粒子状二次汚染物質の挙動
- 長野県南部の花崗岩地帯における酸性雨の渓流水への短期的影響
- 1M13 都市部における大気汚染物質の濃度分布予測
- 長野県下におけるスギの生育実態から見た環境評価
- 八方尾根および長野市における浮遊粒子状物質と酸性降下物の特性
- 酸性降下物の河川・堆積物への影響について : 堆積物中の交換性アルミニウムを指標とした評価
- 酸性降下物の河川・堆積物への影響について : 堆積物中の交換性アルミニウムを指標とした評価(地球環境の中に見る地球環境化学)
- 松本市有毒ガス中毒事故(松本サリン事件)現場周辺で発現したドクダミ葉被害調査