電気グラインダによる金属研磨作業時の粉じん曝露と対策
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概要
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近年,じん肺新規有所見者発生数に占める金属研磨作業従事者の割合が目立つことから,平成15年度に始まる第6次粉じん障害防止総合対策(〜19年度)では「金属等研ま作業に係る粉じん障害防止対策」を重要項目の1つに加えている.しかし,金属研磨粉じんに関する国内の研究報告は少なく,その飛散,曝露および対策法に関してなお解明不十分な点は多い.そこで本報では,一般的な金属研磨作業の一例として電気グラインダ(両頭グラインダ)による研磨作業を取り上げ,同作業を実験室内に再現して研磨粉じんの発生および飛散を観察し,さらに曝露濃度(ここでは,呼吸域で測定した短時間の粉じん濃度とする.)の測定を行って,現在粉じん則で指定されている3種の排気方法(グラインダ全体を囲う方式,粉じんの飛散方向をフード開口で覆う方式,砥石部分のみを囲う方式)の効果について比較検証を試みた.
- 社団法人日本産業衛生学会の論文
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