仮想の住空間体験における認知特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在のCG技術を応用すれば, 現実では不可能な時間的, 空間的な制約を緩和あるいは超越した仮想的な体験が可能である。本稿では, CG映像で構築された住空間の認知の状態を分析することにより, その特性について考察した。結果は以下のようにまとめられた。1)住空間の全体構成から居室の細部が順次認知されていく傾向, 部分的な情報から全体が統合される傾向の両面から認知が進行する。2)空間認知は, 探索時間の増加に伴って正確さを増していく。しかし, その大きさと形態の把握にはかなりの困難を伴うことが示唆された。3)この要因として, 映像による体験は視覚を中心とする感覚情報の受容が限られている等の影響により, 我々の経験則を適切に応用できないことが考えられる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1998-11-30
著者
関連論文
- 仮想の住空間体験における認知特性
- 生理学的手法による空間プレゼンテーション技術のリアリティ評価
- 映像の情動効果 : 脳波の挙動解析によるプレゼンテーション技術の評価(2)
- 11043 映像と音像の相乗効果 : 脳波の挙動から見た空間プレゼンテーション技術の評価
- 映像プレゼンテーションが情動に及ぼす影響について : 脳波(帯域含有率)の挙動分析
- 11037 生理情報による空間プレゼンテーション技術のリアリティ評価に関する研究
- 生理情報によるリアリティー評価に関する研究
- プレゼンテーション映像と音像の相乗効果 : 脳波の挙動解析によるプレゼンテーション技術の評価
- 空間プレゼンテーションにおける対話性付加による効果 : 脳波の挙動解析によるプレゼンテーション技術の評価