川崎市内産チヤバネゴキブリの dieldrin グループ抵抗性
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概要
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1. 1966年9月から1967年8月に至る間, 川崎市内の16カ所からチヤバネゴキブリBlattella germanica (L.)を採集し, 2〜9カ月飼育増殖の上, dieldrinとdiazinonに対する抵抗性をしらべた.2. dieldrinを処理したベニヤ板に♂成虫を継続的に接触させ, 時間-ノツクダウン率回帰線(lt-p line)にあらわれた2つのプラトーから, SS, RS, RRの3つのphenotypeの構成比を求めたところ, 飲食営業施設から採集したゴキブリはすべて, dieldrinグループに対してきわめて高い抵抗性を持つことを知つた.一方, 豚舎から採集した1集団は, SS 98.3%, RS 1.7%であり, ほぼ感受性の純系に近いことを認めた.3. diazinonを処理した濾紙に♀成虫を24時間接触させて, ノツクダウン率を求めたところ, 供試したすべての集団がdiazinonに対して感受性であることを知つた.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1968-10-20
著者
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