エアゾール型殺虫剤の研究第 3 報 : Peet-Grady 法による効力評価の変動要因について
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概要
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Peet-Grady法によるエアゾール型殺虫剤の効力評価において, その変動要因として, イエバエのコロニー間の殺虫剤感受性の差, AgeによるChamber内の系留性の差, エアゾール粒子の分散状況などがあげられる.このうち, Ageによる系留性の差については, Peet-Grady試験をAgeで区切つて行なつた場合とおおむね一致する.とくに羽化後3〜6日の間では, 一般に系留性の差が大きくない.しかしコロニーによつて差があることは注目される.また, コロニー間の殺虫剤感受性については, 鉾田コロニーが供試したコロニーのうちで最もその感受性が低く, この場合のみ, 若干低い結果が得られた.エアゾール粒子の分散については, ここにあげた試験の結果だけからすれば, W/Bの方が均一に分散しているものと考えられる.以上Peet-Grady試験を標準的な条件で行なう場合には, これらの条件が, いずれも単独では決定的な変動要因となることは考えられず, それらが複合して変動を与えるものと考えられる.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1969-10-20
著者
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