チャバネゴキブリの糞摂取による hydramethylnon の二次毒性実験

概要

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hydramethylnon baitを摂取したチャバネゴキブリの糞にhydramethylnonが含まれていて, 仲間のゴキブリが, この糞を食べて死ぬことが報告されている(Silverman et al., 1991)。本実験では, この二次毒性の持続期間と, 致死率を観察した。チャバネゴキブリの雄成虫25匹に, hydramethylnon baitを3日間与えた後, 糞だけをtest boxの中に残して, ゴキブリと薬剤を取り除き, 30匹の一齢期幼虫をdog foodと一緒に入れて, 10日間致死率を観察した。さらに, 新しく30匹の一齢期幼虫を入れて, 10日間の致死率を観察することを18回繰り返した。その結果, 1∿5次実験の平均致死率81.1%, 6∿14次実験の致死率61.5%を示し, 180日間の18次実験までの1,636匹中, 943匹(57.6%)が致死した。雄成虫の代りに4∿5齢期幼虫を入れてhydramethylnonを食べさせ, 排泄した糞による致死率は, 1∿5次実験で83.3%, 6∿15次実験で41.2%を示し, 180日間の18次実験まで, 1,635匹中の799匹(48.9%)の一齢期幼虫が致死した。
日本衛生動物学会の論文
1995-12-15