ペルメトリン処理蚊帳による Anopheles farauti 防除効果に関する研究
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概要
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1985年, ソロモン群島・ガダルカナル島でペルメトリン処理蚊帳によるAn. farautiの防除効果を窓トラップをつけた試験小屋を用いて調べた。試験小屋に入ってきた蚊の致死率は, 0.5g/m^2処理蚊帳の場合88.2%, 0.2g/m^2処理蚊帳の場合84.0%であった。0.5g/m^2蚊帳を正確に張った場合と, 床上10∿15cmの隙間をあけて張った場合の致死率はおのおの85.1%と90.2%で, 後者のほうがやや高かったが有意差は認められない(p>0.05)。後者の吸血率は3.2%のみであった。試験小屋に入った蚊の69.9%(0.5g/m^2蚊帳)と71.9%(0.2g/m^2蚊帳)が外に出ようとしてexit trapに捕獲され, そのうち84.1%と79%がそれぞれ致死した。control(未処理蚊帳)の場合は98.4%の蚊がexit trapに捕獲された。ペルメトリン0.5g/m^2処理蚊帳の燻蒸効力による致死率は, 1.5時間暴露で89.9%, 6時間以上の暴露で100%であった。
- 1988-06-15
著者
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REE Han
Institute of Tropical Medicine, Yonsei University
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Ree H‐i
Department Of Parasitology College Of Medicine Yonsei University
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Ree Han
Institute Of Tropical Medicine & Department Of Parasitology College Of Medicine Yonsei Universit
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Ree Han-Il
Institute of Tropical Medicine, Yonsei University
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Ree Han-Il
Institute of Tropical Medicine & Department of Parasitology, College of Medicine, Yonsei University
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