新しいアルコールを有するピレスロイド化合物の殺虫効果
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概要
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アルコール側に環状基を含まない新しいタイプのピレスロイド化合物を多数合成し, イエバエ, アカイエカおよびチャバネゴキブリに対する致死効果とノックダウン効果について検討した。その結果, SP-3243(1-エチニル-2-メチル-2-ヘキセン-5-イン-1-イル3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパン-1-カルボキシレート)がもっとも高い活性を示した。SP-3243のイエバエに対する致死効果は, ピレトリンやアレスリンの約10倍であり, ノックダウン効果も認められた。とくにエアゾールの効果が優れていた。一方, チャバネゴキブリに対する効果はピレトリンやレスメスリンには及ばなかった。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1978-09-15
著者
-
大野 勲
住友化学工業(株)農薬事業部研究部
-
平野 雅親
住友化学工業(株)農薬事業部研究部
-
北村 重義
住友化学工業(株)農薬事業部研究部
-
西岡 敏雄
住友化学工業(株)農薬事業部研究部
-
藤田 義雄
住友化学工業(株)農薬事業部研究部
-
藤田 義雄
住友化学工業株式会社宝塚研究所
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平野 雅親
住友化学工業(株)宝塚総合研究所
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西岡 敏雄
住友化学工業株式会社宝塚研究所
-
平野 雅親
住友化学工業株式会社農業化学品研究所
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北村 重義
住友化学工業株式会社宝塚研究所:(現)住友化学工業株式会社農薬事業部
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