乳癌原発の多発脳転移に対する積極的治療
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概要
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今回, われわれは乳癌原発の多発脳転移症例に対して外科的治療を行い, その後の放射線化学療法を加えた積極的治療の有用性を検討した.多発脳転移症例29例に対して, 同様に治療した単発例15例と比較検討した.結果は, 平均生存日数(mean±SEM)で比較すると, 多発例295±38日, 単発例478±145日であり, 単発例に長い生存期間が得られたが, 統計学的には有意差を認めなかった(Logrank. p=0.592).今回の検討では, 乳癌原発例において多発脳転移症例であっても, 積極的治療, すなわち外科的摘出に加えて進歩した化学療法, 良好な放射線感受性により, 好結果をもたらす例もあることを示した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2005-03-20
著者
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奥田 武司
大阪府立成人病センター脳神経外科
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中川 秀光
大阪府立成人病センター脳神経外科
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福島 裕治
大阪府立成人病センター脳神経外科
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田村 雅一
大阪府立成人病センター脳神経外科
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芳村 憲泰
大阪府立成人病センター脳神経外科
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