Intramedullary Spinal Cord Meningioma : Case Report
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概要
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症例は54才女性。15年来の四肢の知覚異常あり。数ヶ月前より、失禁出現。徐々に呼吸困難、歩行障害を自覚するようになった。初診時、四肢腱続反射著明亢進およぴ軽度四肢麻痺あり。C4以下の温痛覚低下、dysesthesiaあり。MRIにてC2-C4レベルにガドリニウムにて均一に造影される境界明瞭な2×5cm大の髄内腫瘍あり。腫瘍の頭尾側に脊髄空洞を伴っていた。術中所見として、硬膜と連続性のない暗赤色の髄内腫瘍であり、一塊にして全摘を行った。病理診断は meningioma、transitional type、epithelial membrane antigen陽性。周囲神経組織を巻き込みながら成長するためか腫瘍周囲にGFAP陽性の繊維を認めた。脊髄髄内髄膜腫の報告は非常に希で、本例にて4例目である。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-12-15
著者
-
門田 強
大阪府立成人病センター放射線診断科
-
中川 秀光
大阪府立成人病センター脳神経外科
-
森内 秀祐
大阪府立成人病センター研究所
-
山田 正信
大阪府立成人病センター脳神経外科
-
山田 正信
大阪大学 脳神経外科
-
門田 強
Departments of Radiology, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Diseases
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