前交通動脈瘤手術9年後の増大再破裂例にブレード偏位型有窓クリップと超音波ドプラー血流計の両者がきわめて有用であった1症例
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概要
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今回, 他院にて施行された破裂前交通動脈瘤手術に対し, 従来のクリップとアロンアルファにて手術された9年後に同部の残存動脈瘤の増大により再破裂をきたした症例の再手術を経験した.その際, 窓内径3.5mmブレード偏位型有窓クリップが動脈瘤の完全クリップと正常血管の温存に必須であった.加えて, 超音波マイクロドプラー血流計が, アロンアルファによる癒着と肥厚で不明瞭な動脈瘤と対側A2との区別, 動脈瘤の完全クリップ, 正常血管の温存に有用であり, これらの両者なくしては手術が成功しなかったであろう1症例を報告した.
- 1999-07-20
著者
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藤田 稠清
兵庫県立姫路循環器病センター 脳神経外科
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藤田 稠清
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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川口 哲郎
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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細田 弘吉
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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岩倉 昌岐
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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浜野 聖二
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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川口 哲郎
兵庫県立姫路循環器病センター 脳神経外科
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藤田 清
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
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藤田 稠清
兵庫県立姫路循環器病セソター 脳神経外科
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