胸椎巨細胞種の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第2胸椎に原発した巨細胞腫の1症例を文献的考察を含め報告する.症例は29歳の女性で,両下肢筋力低下,右半身知覚異常,排尿障害にて発症し,後方(椎弓切除)より肉眼的全摘出を行い,症状は消失した.2年後,肺転移の摘出術を受けた.その後2度,上下椎体に再発し,それぞれ前方(胸骨縦切開),左側方(第3肋間で開胸)より摘出を行い,最終的に放射線治療(41.4 Gy)を行った.初回手術後6年,放射線治療後2年になるが,現在無症状で肺転移巣および原発巣に再発の兆しは認めていない.巨細胞腫は組織学的所見と臨床所見が一致せず,転移巣が長期間増大しないことがあるといわれており,本症例にもこの特徴が認められた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2003-10-20
著者
-
亀井 聖史
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
小松 英樹
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
川口 哲郎
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
細田 弘吉
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
柴田 裕次
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
岩倉 昌岐
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
柳沢 曜
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
谷本 敦夫
兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科
-
川口 哲郎
兵庫県立姫路循環器病センター 脳神経外科
-
柴田 裕次
兵庫県立姫路循環器病センター 脳神経外科
関連論文
- 前交通動脈瘤手術9年後の増大再破裂例にブレード偏位型有窓クリップと超音波ドプラー血流計の両者がきわめて有用であった1症例
- カルシウム拮抗剤導入後における重症破裂脳動脈瘤例の予第か悪化因子の検討
- 未破裂脳動脈瘤易破裂部位の検索, 16列ヘリカルスライスCTによるECG同期再構成 3D-CT angio (4D-CT angio) による検討
- 抗凝固療法中および抗血小板療法中に発症した脳内出血の検討
- 類上皮腫の術後長期観察例における diffusion MRI の有用性について
- 頸動脈血栓内膜摘除術におけるpitfalls : 内頸動脈起始の上行咽頭動脈
- 頚部及び頭蓋底部頚動脈動脈瘤の血行再建術
- もやもや病に対するMultiple Burr-hole Operationの有用性と問題点について(もやもや病に対する外科治療)
- 頸動脈血栓内膜剥離術におけるMRAによる術前側副血行路の評価と術中脳波変化との関係
- 脳動脈瘤再破裂における関連因子の検討
- 胸椎巨細胞種の1例
- 連続100例の無症候性内頸動脈狭窄症に対する頸動脈血栓内膜摘除術(CEA)の手術成績
- Nursing Lecture(25)脳梗塞超急性期の血栓溶解療法
- 破裂前交通動脈瘤クリッピング術後長期経過した社会復帰例の高次脳機能の検討
- 開頭術後の硬膜外ドレナージは必要か? : チューブ抜去直後の硬膜外血腫発生予防のために
- 高位(第一頚椎横突起)内頚動脈狭窄症の手術
- Hi-Flow シャントとその血流量測定の62症例 : 特に両側高度狭窄例および対側閉塞例における有用性
- 高流量対応の広内腔CEA内シャントチューブとその流量持続測定の利点