後大脳動脈 P2 segment 非分岐部に発生した動脈瘤の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
後大脳動脈P2 segmentに発生した非分岐部動脈瘤の手術例は稀である.本症例は60歳の男性で,くも膜下出血で発症し,脳血管撮影で後大脳動脈P2 segmentの血管分岐部とは無関係な位置に動脈瘤を認めた.当日temporopolar approachにてclippingを行った.経過中,軽度の症候性脳血管攣縮の症状はみられたが,何ら症状を浅さす独歩退院した.本アプローチは,側頭葉前端部の架橋静脈を凝固切断するものの,術後に何ら問題は起こらず,内頸動脈,後交通動脈,およびそれに連なる後大脳動脈が容易に確認でき有用であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1997-08-20
著者
関連論文
- 第56回日本脳神経外科学会総会講演収録 (平成9年10月22日〜24日, 大阪, 会長 早川徹 : 特別パネルディスカッション 展望「脳神経外科現状の分析と将来への提言」
- III-L-14 小児重傷頭部外傷患者のリハビリテーション経験
- 前大脳動脈A1 segmentに発生した紡錘状動脈瘤の1例
- バイパス術後に症候性内頸動脈閉塞および脳血流低下をきたした1例
- 血管撮影上異常血管陰影を認めない血管奇形および血管芽腫による脳内血腫
- 5.脊髄脊椎手術の需要と供給の試算 : 適正なマンパワークオリティーバランスはどこにあるか?
- 日本の保健医療システムの中で果たす脳神経外科医の役割
- 後大脳動脈 P2 segment 非分岐部に発生した動脈瘤の1例