Spinal drainage抜去後に腰椎くも膜下血腫を形成した1例
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概要
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止血・凝固機能異常などを伴わず,spinal drainageの抜去後に腰椎くも膜下血腫を形成した1例を報告する.症例は47歳の女性で,破裂前文通動脈瘤のクリッピング術後第15病日から8日間spinal drainageを留置した.抜去後から背部痛を訴え,両下肢麻癖を呈した.翌日のMRIで脊髄前面にL1〜L4に及ぶ血腫を認めた.ドレナージ抜去20時間後にL1〜L4の椎弓切除を行い,血腫を全摘出したが,両下肢麻庫は改善しなかった.急性脊髄くも膜下血腫による対麻痺の予後はきわめて不良とされ,早期診断と早期減圧が必要であると考えられた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1996-05-20
著者
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