Immature Teratoma in the Cerebral Basal Ganglia of an Adult : Case Report
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概要
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頭蓋内原発のgerm cell tumorの頻度は3%前後とされ、そのうち大脳基底核部に発生するのは4〜7%と極めて稀である。我々は、大脳基底核部に発生した成人発症のimmature teratomaの1例を経験した。症例は19才男性。増強する頭痛で発症し、CTで右大脳基底核部に脳腫瘍を認め摘出手術を施行した。組織所見では、細胞数の増加と多数のmitosis、未分化な上皮様成分、比較的分化した腺腔構造と未分化な腺腔構造を認めた。HCGの免疫組織染色で、syncytiotrophoblast cellが陽性に染色され、胎盤型アルカリフォスファターゼ、AFPは陰性であった。choriocarcinomatous componentを含むimmature teratomaと考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-01-15
著者
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中村 光利
医真会八尾病院脳神経外科
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TAKEMURA Kiyoshi
医真会八尾病院脳神経外科
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IIDA Junichi
医真会八尾病院脳神経外科
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TSUNODA Shigeru
医真会八尾病院脳神経外科
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