転移性脳腫瘍に対する術中照射療法の治療成績

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概要

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転移性脳腫瘍手術における術中照射法の局所再発防止効果を検討した.1986〜1992年に経験した78例の転移性脳腫瘍手術症例を手術単独群,術後照射群,術中照射群の3群に分類した.各群の局所再発抑制率は,それぞれ6カ月後で46.2%,88.0%,79.9%,12カ目で36.4%,70.7%,79.9%,肺癌のみでは6ヵ月後で37.5%,82.6%,84.6%,12カ目で30.2%,67.6%,84.6%であり,術後照射群と術中照射群の間に有意差を認めなかった.また各群の平均入院期間はそれぞれ43.0日,75.9目,37.4日で,術中照射は入院期間を短縮した.以上により,術中照射法の局所再発防止効果は術後照射法と同等で,かつ入院期間も短縮でき,担癌患者の生活の質の向上に寄与するものと結論した.
日本脳神経外科コングレスの論文
1996-01-20

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