2泊3日の慢性硬膜下血腫治療
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概要
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本邦の慢性硬膜下血腫の手術治療では,従来7〜10日間の入院が一般的と思われるが,2泊3日を標準期間としてその安全性を検討した,成人195名にburr-hole irrigation and closed-system drainage法にて210回の手術をした.結果,入院期間の平均は5、3日,最多は3日(45.7%),4日以内は149例(71.0%)であった.両側例や術前ADLの低い例では入院期間に延長傾向があった.術後合併症は7例,再手術は18例であった,早期退院に伴う合併症の看過,再発の増加,創部の感染はなかった.以上,慢性硬膜下血腫は2泊3日でも十分安全に治療でき,今後実践していく価値があると思われた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2002-09-20
著者
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大石 琢磨
聖隷三方原病院脳神経外科
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岩崎 浩司
聖隷三方原病院脳神経外科
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宮本 恒彦
聖隷三方原病院脳神経外科
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杉浦 康仁
聖隷三方原病院脳血管内外科
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佐藤 晴彦
聖隷三方原病院脳神経外科
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杉浦 康仁
聖隷三方原病院
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