脳動脈瘤根治手術後の遅発性脳内血腫
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概要
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破裂性脳動脈瘤柄部クリッピング後に,新たな脳動脈瘤の発生や再発によらないで,遅発性に脳内血腫を呈した5例について検討した.年齢は25〜61歳(平均46歳),血腫部位は皮質下2例,被殼2例,視床1例で,手術と同側のもの3例,反対側のもの2例であった.また5例中2例は,2回それぞれ別の部位に出血をきたした.血腫発生時期は,柄部クリッピング後8カ月〜5年(平均2年5カ月)であった.4例は症状の改善をみたが,1例は死亡した.本症の発生機序を考察し,高血圧,血管禦縮,手術操作による脳血管の脆弱化などの因子が複雑に関与しているものと推論した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1993-01-20
著者
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小倉 弘章
埼玉医科大学脳神経外科
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窪田 惺
埼玉医科大学脳神経外科
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長島 親男
埼玉医科大学脳神経外科
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増田 俊和
埼玉医科大学脳神経外科
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大森 重宏
埼玉医科大学脳神経外科
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仁平 光昭
埼玉医科大学脳神経外科
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福嶋 廣巳
秩父市立病院脳神経外科
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小倉 弘章
脳神経外科学教室
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