確実な脳動静脈奇形全摘のための手術戦略 : 脳動静脈奇形の治療
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概要
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自然経過 脳動静脈奇形(以後AVMと略す)は血管奇形の中でも最も発生頻度が高く, 剖検例では4%に認める. AVMの治療の大きな目的の1つは言うまでもなく出血予防である. 1997年の報告では出血発症と非出血発症の年間出血率はそれぞれ17.8%, 2.2%であり, 野崎らも, 出血発症例の再出血率は年間16.6%で, いったん出血を起こした脳動静脈奇形の出血率が予想以上に高いことを報告している. また1回の出血でのmortalityは10%, morbidityは30%といわれる. これに向けた治療成績は自然歴を上回ることが課せられる. 近年, 治療戦略としてはadjuvant therapyのγナイフ, 血管内外科治療の治療進歩に伴い, 直達手術が減ったかの感がある. しかし, γナイフのmortalityは1-6%ともいわれており, 完全に摘出できる直達手術の見直しが必要な時期を迎えている. 本項では, AVMに対する当教室での治療適応の考え方に合わせて外科的摘出術のポイント, および術中の出血コントロールを中心に述べる.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2004-07-31
著者
-
佐野 公俊
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
加藤 庸子
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
井水 秀栄
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
前田 晋吾
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
神野 哲夫
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
渡邉 貞義
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
米田 稔
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
YINTAO Zhao
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
HUA Guo
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
前田 普吾
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
佐野 公俊
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
神野 哲夫
藤田保健衛生大学脳神経外科学
-
神野 哲夫
藤田保健衛生大学 医学部・泌尿器科学教室
-
神野 哲夫
厚生省
-
神野 哲夫
藤田保健衛生大学
-
佐野 公俊
藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科
-
加藤 庸子
藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科
-
前田 普吾
藤田保健衛生大学医学部脳神経外科
-
菅野 哲夫
藤田保健衛生大学脳神経外科
-
井水 秀栄
藤田保健衛生大学 脳神経外科
-
佐野 公俊
藤田保健衛生大学 脳神経外科
-
加藤 庸子
藤田保健衛生大学 脳神経外科
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