21世紀の経営を担う人材の知力 : 知力の要素と開発策を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
21世紀の企業経営は知力による激しい競争となることが展望される。知力の中核となるのは高度な専門能力、創造力、戦略力、プロデュース力、経営力などであり、これらの開発は米国などに比較すると大きく劣後しているとみざるを得ない。わが国は日本的経営下で効率性を重視し、プロセス・イノベーションや改善・改良を行動原理としてきたため、ビジョン・日標の創造やその実現のための戦略をそれ程必要としてこなかった。そして改善・改良の効果的な仕組みは、創造性や戦略性の触発にマイナスに作用するものであったからである。知力競争に勝ち残るためには、これら能力の早急な開発が必要とされる。スペシャリスト優先の人事政策への転換、創造や戦略の成果を高く評価する仕組み、加点主義の評価制度、異質経験、起業の奨励・支援、そしてアクションラーニングなどの実践的教育やon-the-chance developmentなどの大胆な展開が必要とされる。
- 2001-10-05
著者
関連論文
- 日本型人材育成の再構築に向けて : 日本的強みの再生(第2報告,日本型経営の新しいモデルを求めて)
- 21世紀の経営を担う人材の知力 : 知力の要素と開発策を中心として
- 戦略的マネージャーの開発(第2報告,人材開発のための経営教育-実学と経営実践,統一論題報告,日本経営教育学会第54回全国研究大会)
- 1 企業内プロフェッショナルの育成 : 高度専門性の開発を中心として(経営教育と経営の新課題)
- 企業内教育のケーススタディ
- 知力経営を担うスペシャリストの育成
- 戦略思考力開発の試案 : 研修等における研究・指導のツールの提言(有安宗治教授・小川宣久教授・横井右門助教授退職記念号)
- 新日本的経営のビジョン : 新たな求心力の創造(桑田幸三教授・和多田作一郎教授退職記念号)
- 加点評価の本質と人事考課への適用