5-25 リニア制御映像効果増幅器

概要

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テレビジョン映像信号等のビデオ信号をゲート及び混合する場合に、制御信号対出力信号レベル特性は、図1に示すように、Cut off point近辺においては、半導体特性によりわん曲する為に完全に制御電圧対出力信号特性を直線変化させることが、そのままでは不可能であつた。その為に抵抗ネットワーク等により補正して目的を達していた。しかし、図2に示すように、ゲート回路として用いる場合に、単純に、正負対称パルスにより2信号をゲートする場合には、その環境トランジエントは和となり、見かけ上は一定であり支障ないが、多数の信号を同時にゲートし混合する場合には問題となる。即ち、図2に示すように、時間差が生じる。そこで、本回路は動作点をCut off knee pointから、直線性の良い部分に移動することにより微小レベルの制御信号から、full gainになる点までリニアにゲート及びレベル調整可能とした。さらに半導体固有のCut off knee point以外の微小の非直線性を補正するために、逆S補正を制御系に挿入することで総合にてリニア変調とした。しかし、このままでは動作点を移動したことにより残留利得分だけ、制御信号交流成分が零になつても出力信号が残つてしまい、クロストークとなる。そこで、逆極性にした映像信号を残留利得分だけ加算することにより、キヤンセルして制御信号にリニアに比例したゲート及び混合を可能とした。
社団法人映像情報メディア学会の論文
1971-06-01

5-25 リニア制御映像効果増幅器

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