瞳孔平滑筋の形態学的特殊性に基づく対光反応の数理モデル
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概要
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瞳孔平滑筋と自律神経の形態から推測される調節上の条件を評価関数とし, 最適化の手法により, 瞳孔対光反応の調節機構について数学的に検討した, 「敏速さ」と「滑らかさ」という相反する2つの条件を最大にするように対光反応が調節されていると仮定し, 指数関数により重み付けられた時間と加速度変化の2乗との積の時間積分が最小になる解を, 変分法により求めた.導出されたパラメータは, 初期瞳孔径, 反応後瞳孔径, 反応所要時間, 潜時, 反応敏速性の5つであった.パラメータ値の推定のため, ステップ状光刺激を提示し, 赤外線撮影装置により縮瞳時および散瞳時の瞳孔径変化を実験的に測定した.得られた実験データをモデル出力と比較すると, 両者はよく一致し, 瞳孔が敏速かつ滑らかに反応するように調節されているとする本モデルの妥当性が示された.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-08-20
著者
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