階層的符号化による2値画像の高能率符号化(<論文特集>記録と伝送における高能率符号化)
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概要
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ISOおよびCCITTでは, 将来の新しい画像通信サービスを指向した2値画像符号化方式の国際標準化作業を進めている.これによれば, 方式が満足すべき必須条件として, (1)段階的表示が可能であること, (2)最終段階では原画像が劣化なしに復号できること, (3)MMRと同等以上の圧縮性能を持つこと等が定められている.このような観点から本稿では, 投影法を用いて2値画像を階層化構成とし, 符号化には算術符号を用いたマルコフモデル符号化を行う新たな2値画像の高能率符号化方式を提案する.本文では, 投影法に可変パラメータを導入することにより途中段階での画質制御を可能とし, さらに, 縮小変換時に生じる細線消失を防止する処理を加えて画質改善を図っている.シミュレーションの結果, CCITTの8枚のドキュメントに対して, 算術符号を用いた場合, MMRに比べ約80%程度の符号量で符号化が可能であることを明らかにした.
- 1989-10-20
著者
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