だ円体によるシルエット図形の記述と表現

概要

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画像の通信や蓄積のためのデータ圧縮を目的として,画像の領域を効率良く記述し,また,復元するための一方式を提案する.本方式では,対象領域の内部をだ円体の集合に分解することにより領域の形状を記述する.そのための対象領域から大きさの降順にだ円体を分離抽出していくアルゴリズムをモルフォロジーで構成している.更に,形状分解により得られた要素の集合をその大きさと隣接関係とに基づいて階層的な木構造で表す.また,要素の系列のうちの先頭から始まる部分系列を用いて領域を近似表現することにより,データ量の削減を図る.このときの要素間のすき間を埋めるために濃度分布関数で定義しただ円体を用い,その集合体による濃度分布で領域全体の輪郭を表現する.本方式のシミュレーションを自然画像から抽出したシルエット図形などに対して行った結果,濃度分布関数で領域を表現することにより,同じデータ量で復元図形の誤差をほぼ半減できることが示された.また,要素の構造木表現においては,各要素が内部領域を拡張するためのものと要素間を埋めるためのものとに識別され,領域内部の広がりの構造が前者の要素を中心とする階層関係で記述される.
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-06-25

だ円体によるシルエット図形の記述と表現

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