生体リズムを基盤にした新規時間治療法の開発に関する基礎的研究
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概要
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The mammalian circadian pacemaker resides in the paired suprachiasmatic nuclei (SCN). Clock genes are the genes that control the circadian rhythms of physiology and behavior. The effectiveness and toxicity of many drugs vary depending on dosing time associated with 24-h rhythms of biochemical, physiological, and behavioral processes under the control of the circadian clock. However, many drugs are still administered without regard to the time of day. Identification of a rhythmic marker for selecting dosing time will lead to improved progress and diffusion of chronopharmacotherapy. The monitoring of rhythmic markers may be useful in choosing the most appropriate time of day for administration of drugs and may increase their therapeutic effects and/or reduce their side effects. On the other hand, several drugs can cause alterations in 24-h rhythms, leading to illness and altered homeostatic regulation. Here, we show the disruptive effect of interferon on the rhythm of locomotor activity, body temperature, and clock gene mRNA expression in the periphery and SCN. The alteration of the clock function, a new concept of adverse effects, can be overcome by devising a dosing schedule that minimizes adverse drug effects on clock function. Furthermore, to produce new rhythmicity by manipulating the conditions of living organs using rhythmic administration of altered feeding schedules or several drugs appears to lead to the new concept of chronopharmacotherapy. One approach to increasing the efficiency of pharmacotherapy is administering drugs at times during which they are best effective and/or tolerated.
- 社団法人日本薬学会の論文
- 2002-12-01
著者
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大戸 茂弘
九州大学大学院薬学研究院医療薬科学専攻臨床薬学講座薬物動態学分野
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大戸 茂弘
九州大学 大学院薬学研究院医療薬科学専攻臨床薬学講座薬剤学分野
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大戸 茂弘
九州大学大学院薬学研究科薬物動態学講座
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