モルモット聴覚野領域間境界に関する定量的検討
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概要
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これまでの研究から, 大脳皮質聴覚野は視床から直接入力を受けるコア領域とそれを取り巻くベルト領域で構成されていることが報告されている.しかしそれらの領域間の境界は明確に定義されていない.本研究では特に一次聴覚野(AI)とその腹側に位置するベルト領域に注目し, 高分解能光計測法を用いてモルモット聴覚野における応答の特徴量を調べ境界を定量的に検討した.その結果, 応答のタイミングや強度の空間分布において背側部と腹側部で傾向の違いがみられ, AIと腹側のベルト領域の各領域における応答の特徴が確認でき, 応答上昇のタイミングや周波数チューニングの鋭さなどの指標によって二つの領域を定義できることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-10-07
著者
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