モルモット大脳皮質一次聴覚野の機能構造
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概要
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モルモット大脳皮質一次聴覚野において,純音刺激によって皮質のトノトピー領域を背腹方向に伝播するような神経活動が誘発されることが知られている.しかし,その伝播を規定するものは不明である.本研究では,トノトピー領域における神経活動に対する皮質内在性神経回路の影響を調べるために,大脳皮質一次聴覚野に対する局所電気刺激による活動を光計測法で計測した.純音刺激に対するトノトピー領域内の神経活動の伝播を確認したあと,皮質表面付近に局所電気刺激を行い神経活動を誘発した.誘発された活動は純音刺激による活動と類似したパターンで伝播した.このことから,モルモット大脳皮質一次聴覚野の神経活動パターンは,皮質の神経回路によって活動の場所が限局され,伝播している可能性が示唆された.
- 2004-03-11
著者
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