目標音のラウドネスが純音・狭帯域雑音間の探索非対称性に及ぼす影響

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概要

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目標音のラウドネスが狭帯域雑音と純音間の探索非対称性に及ぼす影響について検討するため,目標音のラウドネスを変化させ,聴覚探索実験を行った.その結果,目標音のラウドネスが個々の妨害音に対し半分,同等,1.5倍の各条件で,純音探索の反応時間は構成音数に伴って増加し,狭帯域雑音探索の反応時間は構成音数によらずほぼ一定となった.このことから,妨害音に対し目標音のラウドネスが50%〜150%以内の条件では,同等の場合と同様に純音と狭帯域雑音間の探索非対称性が存在し,純音は逐次的,狭帯域雑音は並列的な探索が行われることが示唆された.しかし,探索の誤り率においては,目標音のラウドネスが小さくなるにつれ誤りが増加したことから,ラウドネスが減少することで狭帯域雑音特有の特徴が検知されにくくなることが示された.
2002-08-16

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