定位感評価に基づく頭部伝達関数個人化における音像軌道面の影響(聴覚・音響信号処理/一般)

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概要

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DOMISOは,主観評価によって複数のHRTFの中から聞き比べを行い,最も定位感の良いHRTFをトーナメント方式で選ぶ個人化手法である。DOMISOにおいては,あらかじめ教示した水平面の音像軌道に対し,最も軌道のイメージに近い聞こえ方のものを選ぶ。前稿では,主観評価と音像軌道の関係を調べるため,水平面軌道および上方水平面軌道の音像を用いてDOMISOを行い,選ばれたHRTFの定位精度について報告した。本稿では,先の実験結果において,両軌道で選択されたHRTFに関する比較を行ったので報告する。比較の結果,両軌道でともに上位になったHRTFが全ての聴取者に存在し,全方向において定位感の良いHRTFが存在することが示唆された。また,水平面軌道よりも上方水平面軌道を用いた場合の方が,安定して上位に選ばれたHRTFが多い傾向が見られた。
2007-08-03

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