頭部専用 4-Head 回転型 SPECT 装置を用いた脳血流量測定の技術的諸問題

概要

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頭部専用4-Head回転型SPECT装置を用いて脳血流量測定の基礎的検討を行い, 以下の結果を得た.1)^<123>I-IMPを用いたマイクロスフェア法によるrCBF値の算出に必要な^<123>I-IMP静注後5分と30分におけるPlanar像の全脳カウントの比(C_<30>/C_<4.5>)は, 虚血部の有無による影響が殆ど認められなかった.2)ファントム実験から, ^<123>I-IMP Dynamic SPECTの臨床応用の可能性が示唆され, 検査時間の短縮が期待された.3)吸収補正を行わずに^<123>I-IMP SPECTを施行した場合, Cross-calibration factorを算出してrCBFの定量に用いると, rCBF値はファントムのSPECT像に設定するROIサイズに依存して約15%程度変動することが認められた.4)^<99m>Tc-HM-PAO SPECT像のコントラストは, Lassenの補正式を用いることによって向上した.5)Lassenの補正式を用いて^<99m>Tc-HM-PAO SPECT像から脳血流量の定量化を行うには, "既知の部位のrCBF値"を正確に求める必要があり, そのための精度の高い簡便な方法の開発が望まれる.
1990-09-01