日長条件が 3 種食〓性テントウムシの休眠, 発育速度および羽化時生体重に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ナナホシテントウ, ヒメカメノコテントウおよびクロヘリヒメテントウの成長量(羽化時生体重とした), 成長速度および休眠誘起に対する日長条件の影響を調査した.ナナホシテントウ, ヒメカメノコテントウの羽化時生体重は, 20℃, および25℃では長日条件よりも短日条件下で重くなった.ナナホシテントウ, ヒメカメノコテントウおよびクロヘリヒメテントウの成虫は, 25℃では長日・短日の各条件とも休眠割合が低い.ナナホシテントウ成虫では, 20℃短日条件で卵巣成熟の遅延がみられた.産卵前期間は8L/16Dで54.6日, 10L/14Dで65.2日, 12L/12Dで31.9日を要した.ヒメカメノコテントウ成虫は, 20℃短日条件では80%以上が休眠した.クロヘリヒメテントウ幼虫の成長期間は, 25℃の短日・長日両条件において, 顕著な差異はみられなかった.ナナホシテントウ成虫の夏眠を誘起する要因としては, 梅雨時期の餌不足が重要と考えられる.日長および温度条件は, ナナホシテントウの夏眠誘起にとって, 2次的要因であろう.
- 日本昆虫学会の論文
- 1985-09-25
著者
関連論文
- 環境モデル都市・水俣に無謀な産廃処分場計画
- 環境シンポジウム-さらにゴミを減らすために
- 筑後川流域シンポジウム「ゴミ処理廃棄物と水環境」
- オランダ・ドイツ・スイスにおける環境保全と福祉・介護の実態
- 今日のゴミをめぐる諸問題
- 3種の食〓性テントウムシの増殖能力の比較
- ドイツの環境政策に学ぶ
- 日本における廃棄物処理の現状とその問題点
- 環境にやさしい福祉の生活
- A2-4 水環境に対する下水処理の影響(A-2 自然保護と昆虫研究者の役割VI)(小集会)
- C409 水生生物に対するゴルフ場の影響(行動学)
- 日長条件が 3 種食〓性テントウムシの休眠, 発育速度および羽化時生体重に及ぼす影響
- 異なる食物条件下におけるヒメカメノコテントウの産卵数, 孵化率および産卵期間
- ヒメカメノコテントウの捕食率, 発育及び生存に及ぼす餌密度の影響