南大洋における夏季の表層水のネットプランクトンのクロロフィルa生物量
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概要
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白鳳丸(KH-94-4)航海で,南大洋の夏季に,太平洋区の亜熱帯外洋域から南大洋の氷縁までの表層水の全クロロフィルaとネット(30μm)プランクトンのクロロフィルa量(chl.a)を測定した。南大洋の表層水の全クロロフィルaは,ほとんどが1μg chl.a l^<-1>かそれ以下の低濃度で,南極海と亜南極海の表層水の全クロロフィルa濃度には特徴的な違いはなく,むしろ同一海域内での変動が大きかった。ネットプランクトンのクロロフィルa量は全クロロフィルa量の5〜60%で,しかもごく氷縁を除くと氷縁に近づくほど割合は高くなった。また,夏季の南大洋ではクロロフィルa濃度が低いにもかかわらず,ネットプランクトンのクロロフィルaの割合は高い傾向が確認された。また,南大洋でのネットプランクトンのクロロフィルa濃度は大きく変動はしているが,全クロロフィルa濃度が高くなるほど割合が高くなる傾向が見られた。
- 2002-03-05
著者
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