γ線スペクトロメトリーによる断層調査 : 長野県山口村の阿寺断層を例として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The manborn and carborn γ-ray survey using a multichannel analyzer with NaI (Tl) scintillation detectors was carried out across the Atera active fault in Yamaguti Village, Nagano Prefecture. The manborn was investigated 880 m long along the Ohsawa River across the Atera Falts. The data of the fluctuation of 214Bi, 208Tl, 40K and ratios of those three radioactivity nuclides were compared with the degrees of fracture of outcrop rocks on the river-bed in order to evaluate the parameters for locating of buried faults. The carborn was carried out 50.1 km long through the Atera active fault to reveal the regional distribution of radioactive anomalies. The sharp anomalie of the fluctuation ratio which was a measured value to moving average of 214Bi/208Tl, 214Bi/40K on the ground surface was appeared above fault gouge. From viewpoint of fault mapping the most important parameteres which can indicate location of fault are 214Bi/208Tl and 214Bi/40K. Corrections for elimination of Compton scatterring is found more effective to emphasize anomalies. In the area of granitic rocks, three geological settings of uranium anomaly are known : the fault zone, the boundary of host rocks of contact metamorphism and the roof pendant. The anomalies of 214Bi/208Tl fluctuation ratio in investigated area from carborn distinguish the fault zone from the boundary of host rocks of contact metamorphism . From analysis of the γ-ray spectrometry around these anomalies, it was clarified that the anomalies of 214Bi/ 208Tl and 214Bi/40K around faults are due to a little increase of γ-ray activities of 214Bi and decrease of 208Tl and 40K. On the other hand, the anomalies around the boundary of host rocks of contact metamorphism are due to only increase of 214Bi.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 1992-06-10
著者
-
今泉 眞之
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
-
小前 隆美
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構
-
今泉 眞之
農業工学研究所
-
小前 隆美
農業工学研究所
-
今泉 眞之
農業工学研
-
浜田 浩正
農業工学研究所
-
浜田 浩正
農工研
-
今泉 眞之
農村工学研究所農村環境部
関連論文
- ELISA法を用いた農薬測定法の地下水質モニタリングへの適用性
- プラスチックシンチレータ検出器による放射能探査法の開発
- 琉球石灰岩分布地帯における地下水硝酸性窒素の動態 : 沖縄県米須地下水盆を例として
- ラドン(^Rn)を用いた地下水モニタリング技術の新たな展開
- 水素・酸素安定同位体比及びトリチウム濃度を指標とした釧路湿原内湧水の涵養域推定
- 湿原水文学研究の現状と北海道東部湿原の水文特性
- ため池周辺の地下水流入・流出量の評価--広島中央の谷ため池を例として
- 釧路湿原チルワツナイ河川流域に分布する湧水の水文・化学特性
- 地下水人工かん養施設における段丘砂礫層のマクロポアを流れる卓越流の降下浸透速度
- 不飽和帯の自動中性子水分検層技術の開発
- 中性子水分検層と環境同位体による第三紀泥岩地すべり地の排水トンネルの抑制効果の評価
- 放射能探査法の地球化学的調査への応用--岩盤の風化度調査,広域地盤の元素濃度マッピングを例として
- 地下水涵養機能の外部不経済効果と硝酸汚染対策
- 亀裂性岩盤調査を例とした調査計画の留意点
- 地下水人工かん養効果の判定手法の評価
- 割れ目系岩盤地下水の流動特性
- 環境同位体を使った地下水涵養機能研究の現状--同位体水文学からみた地下水涵養機能
- 農業用水路の壁面の摩耗劣化と継目劣化の予測
- 最大雨量データによる洪水比流量包絡式地域係数の考察
- 最大降雨量データによる洪水比流量包絡式適合性の考察
- 琉球石灰岩帯水層における塩水侵入の実態 : 米須地下ダム流域を例として
- 長野県山口村の阿寺断層の土壌ガス中のラドン濃度とγ線スペルトロメトリーの違いについて
- 559 宮古島南東部の琉球石灰岩中の洞くつについて
- 物理探査を使った水文地質構造調査 : 東北タイ, プラユン地域の塩水地下水を例として
- 世界の農業・農村と地球環境研究(前)
- チリ住民参加型農村環境保全計画における岩盤地下水調査(地盤工学と国際協力)
- 割れ目の幾何と透水性およびトレーサー挙動の関係 : アクリルブロックを用いた室内実験
- 割れ目系岩盤地下水に関する調査 : 解析法の現状
- 帯水層を利用した地球温暖化緩和技術
- トレーサー試験による岩盤地すべり斜面の地下水流動状況の解明--宮崎県広沢ダムを例にして
- 農業水利施設のライフサイクルコスト計算の経済分析手法としての妥当性
- インフラ資産のアセットマネジメントに関する研究レビューと農業水利施設を対象とした研究の方向性
- 560 琉球石灰岩の工学的不均質性とその原因について
- ディファレンシャルGPSの測位精度と野外調査への応用の検討
- VLF-EM法と放射能探査による1888年磐梯山爆裂カルデラ内の断層系調査
- 琉球石灰岩中の洞くつの発達史 琉球石灰岩洞くつの空間分布特性 : 米須地下ダム流域を例として
- 琉球石灰岩洞くつの空間分布特性 : 米須地下ダム流域を例として
- 東京都における被圧地下水の涵養機能 : 長期間のトリチウム濃度変化による涵養機能評価
- トレーサ法の基本原理と適用例
- 沿岸地域から流出する地下水とその溶存物質の動態解明
- ラドン濃度を指標とした地下水調査・解析法
- 九十九里海成砂質沖積地における帯水層係数と地下水流動の実態
- 疎な測点配置の地温探査によって地下水流脈の位置を推定する方法
- γ線スペクトロメトリーによる断層調査 : 長野県山口村の阿寺断層を例として
- 388 長野県山口村の阿寺断層のγ線放射能分布と水理地質について
- 農業農村工学の行方
- 独立行政法人化のもたらしたもの : 農業工学研究所の場合
- 新たな農政の展開と農業土木の技術的課題
- 年代測定 ネンダイソクテイ
- 3-(1) 地層汚染と汚染物資の移動機構 : 土壌層を例として
- 土壌水の^Rn濃度と飽和度の関係
- 小流域における環境同位体を指標とした浅層地下水調査
- 農業用パイプラインからの漏水調査技術の開発に関する研究 (平成6年度国立機関原子力試験研究成果)
- 河川水と地下水の交流解析への ^Rn の適用
- 放射能探査法の測定原理と調査事例
- 沖縄県多良間島における淡水レンズ賦存量の推定
- 環境同位体からみた沿岸湖沼群の閉鎖性の検討とその水文特性
- Sc-CyDTAトレ-サによる地下水流動調査法に関する研究
- 地下水資源とその調査技術 (地下水資源の利用と管理)
- 沖縄県多良間島における淡水レンズ形状