ビデオ・データ統合CRMA-IIにおける挿入バッファの影響

概要

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近年、光ファイバ通信・マルチメディア通信の進展により、ギガビットオーダーの通信ネットワークについての研究開発が盛んに行われている。その中で、CRMA-II(Cyclic Reservation Multiple Access II)は、超高速LAN/MAN用にIBMチューリッヒ研究所で提案されたMACプロトコルである。しかし、従来のCRMA-IIについての研究は、データ又は音声のみについてであり、マルチメディアに対応するために必要なビデオトラヒックに対する評価が行われていない。そこで、本研究ではCRMA-IIのビデオ・データ統合伝送における性能を、特にその特徴の一つである挿入バッファに焦点を合せ、シミュレーションによって評価した。挿入バッファを全端末につけた場合、つけない場合、ビデオ端末にのみにつけた場合、データ端末のみにつけた場合の、4通りについて検討した。データパヶットの入力率を変化させて、データパケット及びビデオフレームが発生してから宛先端末で受信し終るまでの時間を測定し、その特性を調べた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-05