クラッタ抑圧のための同時送受信技術について
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概要
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一般に、艦船及び航空機では、レーダー、通信機器等の電波器材の搭載容量及び搭載スペースに制限があるため、各装置の送信空中線と受信空中線を空間的に十分離隔することができない場合がある。このため、近接した周波数を用いて同時に送受信を行う場合、干渉波(送信波の受信空中線への回り込み)を抑圧・除去し、目標波(対象目標からの受信波)のみを検出することは重要な課題である。こうしたことから、我々は、近接した送受信空中線間において、干渉波を抑圧しながら目標波を検出する目的で、同時送受信実験装置(以下「本装置」)を試作した。本装置は、干渉波除去手法としてアダプティブキャンセラ方式を用い、ディジタル信号処理を行う構成になっている。今回は、この本装置を用いてレーダーに応用した場合に、MTI(Moving Target Indicator)と同様の効果が得られると考えられ、その効果について検討を行った結果について報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
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