DESに対する選択平文型線形解読法
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概要
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線形解読法は、平文・暗号文・鍵の一部ビットで作った線形近似式で、成立確率の偏差(1/2からの差の絶対値)が最大のものを導出し、それを利用して鍵の一部を推定する方法である。DESの線形解読法において平文ビットの右半分を固定すると、強度が一段分弱まり、解読効率が向上すると期待できる。しかし、利用できる選択平文数が減るので、十分な解読性能は得られない。我々は、平文可変ビットを増やし、それに対応する鍵ビットも鍵探索に加えることで、この問題点を解決する方式を提案した。しかしながら平文ビットの一部を固定しているため、有効性は保証されていない。本報では、この解読方式の有効性を、8段に縮小したDESの計算機実験によって検証する方法について検討する。なお、図や式は松井の表記に従った。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
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金子 敏信
通信・放送機構横浜リサーチセンター
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天田 誠一
通信・放送機構 横浜リサーチセンター
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大熊 建司
通信・放送機構 横浜リサーチセンター
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大熊 建司
通信・放送機構
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金子 敏信
通信・放送機構 横浜リサーチセンター:東京理科大学 理工学部電気工学科
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