差分解読法によるGOSTの解読実験
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概要
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ソビエト連邦で提案され、政府標準となった共通鍵ブロック暗号GOSTに2つのアプローチで差解読法を適用した結果について報告する。1つは従来DES等の解読に用いられている単一の入出力差分特性を利用する方法で、実験結果では9段で2^<30>ペア程度の選択平文で解読可能な場合がある。しかし、GOSTでの鍵の演算は加算であるため、この方法は鍵の値による特性確率への影響が非常に大きい。もう1つは、ある一定の条件に入る複数の入出力差分特性の集合を同時に利用する方法で、10段で2^<25>ペア程度の選択平文で解読可能である。この方法は鍵の値による特性確率への影響を小さく出来るという特長がある。
- 1999-03-10
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