公平性を持つ高速光Dual Busネットワーク

概要

論文の詳細を見る
MAN(metropolitan area network)の規格として、DQDB方式がIEEE 802.6委貝会に採択された。しかし、DQDB方式では、端末の設置場所によって、各端末の性能が異なる。この不公平性を改善するため、IEEE 802.6の規格にband-width balancing (DQDB/BB)機構を加えた。DQDB/BBは、均等なスループット(チャネル容量)をもたらしたが、しかし、端末が使用可能チャネルの全容量を使用できないため、チャネルの利用率が1より小さい。また、統計的にトラヒックを推定するため、スループットが均等になるまでの収束が遅い。本報告では、端末のレベルという概念を導入し、dual busネットワークの動的コントロール方式を考案した。シミュレーションより、本方式は、端末間の距離と関係なく、公平性をもたらし、収束も速く、優先権付きサービスが簡単にできる、コントロールに柔軟性があることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26