MHSへのデータ圧縮の適用に関する一考察
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概要
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ITU-T勧告X.400シリーズに準拠したMHS(Message Handling System)の普及、MHS間の相互接続の拡大、転送データのマルチメディア化(画像、音声、等、)、等により、転送データ量は増大している。そこで、通信コストの低減、等を図るため、転送データの圧縮が有効である。MHSの転送データは、ASN.1(Absttract Syntax Notation)抽象構文で規定され、基本符号化規則(BER:basic Encoding Rule)でコーディングされる。BERでは、データ要素の全ての値に対し、識別子と長さが付加される。これに対し、ITU-Tでは、予測可能な識別子と長さを省略しコーディングデータの圧縮を図った圧縮符号化規則(PER:Packed Encoding Rule、X.691)の検討を行っている。しかし、参考文献によると、一般的なデータ圧縮の適用に比べて、PERによるMHS転送データの圧縮効果は小さいことが報告されている。本論文では、MHS転送データに一般的なデータ圧縮を行った結果、及びMHSシステムにおけるデータ庄縮機能の配備位置について考察する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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