2次元レーザ走査システムによる生体組織の膜電位伝搬の蛍光計測

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概要

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光学的膜電位計測は、膜電位感受性色素で染色した生体組織に光を照射すると、細胞の膜電位に応じて透過光の強度や、色素より生じる蛍光放射強度が変化する。この現象を用いた膜電位の計測は、光学的膜電位計測と呼ばれている。光学的膜電位計測は、膜電位計測時に電極の刺入の必要のない無侵襲な手法であり、多数点の膜電位を計測することができる。また、単色性、空間分解能に優れたレーザ光源を用いることにより、微小領域の計測が可能となり、励起光(光源)と蛍光の分離が容易に行える。現在、生体膜の微小領域における活動電位の伝搬状況を高時間分解能(数十μs)を有する計測系が確立されていない。そこで、本研究では、高速アクセス可能(数ns)な音響光学素子を用いてレーザ走査を行うことにより、時間分解に優れ、また、各照射部分の信号のみを検出するので空間分解能の優れると期待できる計測系を提案する。
1994-09-26

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