対話処理駆動による音声対話システム

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概要

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音声認識の研究は、実験環境において不特定話者の音声100単語を90%以上の認識率で実時間処理する水準まで達している。しかし、一般的な環境では、発話者の発声以外のノイズ、発声区間の切り出し誤り、また、個人差や文脈の影響による音韻の変化によって認識率が低下する。音声を情報伝達手段として人間とコミュニケーションを行う機械で、実用性を感じさせるものが依然少ないのはこのような理由による。我々は人間と機械の音声によるコミュニケーションの実現を目指し、その一つのアプローチとして対話処理を中心とした音声対話システムの構築を試みた。このシステムでは音声認識部が犯すユーザ発話の誤認識を対話処理で補正する。本論文では、そのアーキテクチャについて述べ、それに基づいて構築した社内案内システムの実験結果を述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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